【おすすめホラー小説】リカシリーズ【五十嵐貴久】

リカというサイコパスによるサイコホラー小説

一作目はある男がこのリカにストーキングされる話であるが、この説明だけだと至って普通のホラー作品といったように感じる。

ただこのリカの得体の知れない人物像や作者による臨場感溢れる描写によって恐怖感がいっそう増している。

シンプルゆえに超自然的なホラーではなく、リアリティのあるホラーといった感じでより恐怖心を感じられる。

続く二作目以降はこのリカの過去の話など、いかにしてこのリカというサイコパスが出来上がったのかその経緯や過去の事件が明かされていく。

映画などの映像と音声があるわけでもなく、ただの活字だけでこれだけホラーを感じるのは他にないと思う。

ホラー好きはぜひ読んでみて!

カシリーズ

リカ

妻子を愛する四十二歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき”怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追い詰められた本間は、意を決し怪物と対決する。

リターン

高雄で発見された手足と顔がない死体は、10年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子の恋人、捜査一課の奥山の連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった2人が発見したのは・・。

リバース

医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。非の打ち所のない雨宮家で家政婦として働く幸子は、彼らを取り巻く人間に降りかかる呪われた運命に疑念を抱く。そして、ある「真相」に辿り着いた幸子は、留守番電話に悲痛なメッセージを残すが・・。

リハーサル

花山病院の副院長・大矢は、簡単なオペでのミスを新任の看護婦・リカに指摘され、“隠蔽"してしまう。それ以来、リカの異様な付き纏いに悩まされる。一方、病院内では婦長の転落を始め陰惨な事故・事件が続発。そして、大矢の美しき婚約者・真由美が消えた。誰もいないはずの新築の病棟で、彼が対面したのは…。シリーズ史上、最も酸鼻な幕切れ。

リメンバー

バラバラ死体をビニール袋に詰めて川に捨てていた女が、都内で現行犯逮捕された。フリーの記者で、二十年前の「雨宮リカ事件」を調べていたという。模倣犯か、それともリカの心理が感染した!? 精神鑑定を担当した立原教授の周りでは異常かつ凄惨な殺人が続発する。現場付近で目撃された長い黒髪の女は何者なのか?

リフレイン

生徒、教職員あわせて百二十余名の命を奪った「青美看護専門学校火災事件」。その惨劇の前触れは、すでに一年前から始まっていた。轢死、飛び降り、練炭自殺……学校の内外で続発する生徒たちの非業の死。その周囲には、いつも「彼女」の影がちらついていた——。

リセット

母方の親戚にあたる十六歳の結花を引き取って、ひとつ屋根の下で暮らすことになった四人家族の升元家。結花の父親は交通事故で死に、その後、母親が新興宗教にはまって出家したらしい。そんな訳ありの美少女に、高校一年の次男・晃は一目で恋に落ちてしまう。「あたしは結花じゃありません、リカです」淡い恋心をも嘲笑う、恐怖シリーズ第7弾。

-ホラー, 五十嵐貴久