「塩の街」「空の中」「海の底」の三部作シリーズ。
それぞれ、陸上自衛隊、航空自衛隊、海上自衛隊が主人公になっています。
刊行順に読むのがいいですが、話が繋がっているわけではないので、順番が前後しても楽しめると思います。
どの話でも、自衛隊が関わる大きな事態に立ち向かいつつ、ただのラブストーリーに留まらないのが見どころです。
それぞれのスピンオフもあるので、最後にぜひ読んでみてください。
自衛隊シリーズ
塩の街
あらすじ
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。だがーー「世界とか、救ってみたくない?」。ある日、唆すように囁く者が運命を連れてやってくる。
空の中
あらすじ
200x年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために真空へ飛んだ。高度2万、自己に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?一方で地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会う時、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは・・。
海の底
あらすじ
4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦「きりしお」の隊員がみた時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている」!自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立て篭もるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛官、米軍の駆け引きの中、機動隊は壮絶な戦いを強いられていくーー。
スピンオフ
クジラの彼
あらすじ
『元気ですか?浮上したら漁火がきれいだったので送ります』彼からの2ヶ月ぶりのメールはそれだけだった。聡子が出会った冬原は潜水艦乗り。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんなクジラの彼とのレンアイには、いつも7つの海が横たわる…。
ラブコメ今昔
あらすじ
「自衛隊員の皆さんに恋愛や結婚の経験談を語ってもらいたいんです」。二等陸佐・今村和久の前に現れたのは、隊内紙の記者の元気娘・矢部千尋二等陸尉。訊けば、夫婦の馴れ初めを、コラムに掲載したいというのだが!?「みっともない」と逃げる今村、ねばる千尋。一歩もひかない攻防戦の顛末は―!?様々な思いが交錯する、自衛隊員の結婚を綴った表題作を含む、十人十色の恋模様6編を収録した、国を守る男女の本気印恋愛百景。